管理の仕事でのトラブル 騒音トラブル
管理の仕事は基本的にクレーム対応が多いです。
色々な種類のクレームのご連絡をいただき、中には信じられないような内容の
クレームもありましたが、(別の機会にお話しするかもです笑)
中でも特に多いのは「騒音トラブル」です。
この騒音トラブル、管理会社の立場としてはかなり厄介な問題です。
なぜなら、音の感じ方には個人差があるからです。
確かに夜中や深夜の時間帯に大人数で騒いだり、歌ったりしていると
明らかに騒音元が悪いことになりますが、中には微妙なケースもあります。
「昼間に掃除機をかけている音がうるさい」「上の階の歩く音がうるさい」
など、騒音元が通常の使用をしているにも関わらず騒音クレームに発展することもあります。
掃除機をかけないわけにもいきませんし(深夜・早朝であれば問題ですが)忍者のような歩き方を常にするわけにもいきません。
騒音には「受忍限度」という基準があり、一般人が社会通念上我慢できる被害の程度であれば不法行為にならない。
というものです。
ですので、騒音トラブルを対応する際は騒音被害者の言い分だけ鵜呑みにしていては、逆にトラブルが悪化する原因となります。
まずは、時間帯・内容・音の程度等(録音してもらったりするのが効果的)をしっかりヒアリングしなければいけません。
そして、騒音被害者にも、共同住宅で生活する上でのある程度の生活音は
我慢していただく必要があります。
また、騒音元にも、注意・協力してもらう旨の連絡をしなければいけませんが、「〇〇号室から苦情がきている」と言ってしまうと、後々入居者間のトラブルに繋がりますので、情報元を特定できないような言い方が必要です。
「注意しても改善できないから退去」という安易な方法も借主保護の観点から難しいので、対応がとても難しいです・・・。
中には深夜に注意しに来てくれなど、少し非常識なお願いをしてくる人もいます。いくら管理会社でも、できる事でできない事がありますからね。
管理会社は本当に心労が絶えませんよ^^;